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表情の普遍性に関する最新研究について

更新日:5 日前

カリフォルニア大学バークレー校とGoogleの研究者らは、DNN(ディープ・ニューラル・ネットワーク)と呼ばれる機械学習アルゴリズムを用い、アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジア、北米・中南米を含む144か国から収集された、約600万本のYouTube動画に映る人々の顔の表情を分析しました。


この研究は、世界中の人々が日常的に使用している表情を、大規模データによって検討した点に特徴があります。



研究で抽出された表情のパターン


分析の結果、以下のような16種類の表情パターンが、文化圏を越えて一定の割合で観察されることが示されました。


  • 集中

  • 欲望

  • 失望

  • 疑い

  • 高揚

  • 興味

  • 面白さ

  • 痛み

  • 怒り

  • 軽蔑

  • 悲しみ

  • 驚き

  • 満足

  • 畏怖

  • 勝利

    (※研究では表情の組み合わせ・遷移も含めて分析されています)


研究者らは、異なる文化に属する人々が、状況に応じて使用する表情の約70%に共通性が見られたと報告しています。


ただし、表情の強さや表出頻度には文化的な違いが存在することも、同時に指摘されています。



「世界共通の表情は増えたのか?」という疑問について


国際ボディランゲージ協会ではこれまで、驚き・恐怖・悲しみ・幸福・軽蔑・怒り・嫌悪という、いわゆる7つの基本感情表情を中心にお伝えしてきました。

この記事を読まれた方の中には、「では、世界共通の表情は7種類から16種類に増えたのか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回ネイチャー誌に掲載されたこの研究は、『16種類の表情がすべて普遍的である』と断定したものではありません。


科学的に正しい位置づけ


この研究が示しているのは、


  • 人類には文化を越えて繰り返し現れる表情のパターンが、想定より多く存在する可能性

  • それらの多くは、既に知られている7つの基本感情表情の「派生形・組み合わせ・変奏」である可能性


という点です。


たとえば、

  • 面白さ

  • 集中

  • 欲望

  • 失望

  • 疑い

  • 高揚

  • 興味

  • 痛み


といった表情は、基本感情が状況や社会的文脈の中で細分化された結果として現れている可能性が高く、今後さらなる検証が必要とされています。



地理や文化的な境界を越えて、人々が似た社会的状況で、似た表情のバリエーションを用いているという発見は、非常に興味深いものです。人間の感情表現は、従来考えられていたよりもはるかに豊かで、動的で、文脈依存的であることを、この研究は示しています。


表情をはじめとする非言語行動の研究は、現在も急速にアップデートされ続けています。

国際ボディランゲージ協会では、講座・ワークショップ・会員様限定の勉強会を通じて、こうした最新の科学的知見を、正確かつ実践的な形で今後もお届けしてまいります。







 
 
 
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