検索


オンライン商談を成功させるために
急速に広がりを見せているオンライン商談。しかし「オンラインだと、相手の顔のどこを見たら良いのかわからない」「アイコンタクトをとるのが難しい」「空気の流れを読みにくい」「相手の心情がわかりにくい」といった理由で、画面越しの商談に対する苦手意識をもつ方は多いようです。 たとえオンラインであっても、リアルでの対面時と同じ方法で、人の表情や姿勢、ジェスチャーから、その人の不安や動揺、プライドや自信、興味や関心といった情報を読み取ることは可能です。スクリーン越しでも、表情やジェスチャーなどから、その人の興味のレベルや矛先を見極められるようになれば、セールスや交渉などでも、顧客との会話をより望ましい方向へと導いていくことができるようになるでしょう。 また、人の表情筋の動きには、喜びや悲しみ、驚きや恐怖、軽蔑や嫌悪、怒り、興味、関心といった感情がシグナルとして現れます。わずか0、2秒程度の短い瞬間にあらわれる相手の微表情を正しく読み取るスキルが身につけば、たとえば商談ではお客様の本音、相手が一番に求めているものなどを、いち早く気付くことができるようになるはずで


失礼なボディランゲージ
日本国内で行う場合は問題にならなくても、日本人以外の方に行うと失礼になるボディランゲージの一つに「頭をなでる」という行為があります。 日本では、おもに幼い子供に対して「良い子だね」「頑張ったね」「可愛いね」という時に思わず子供の頭をなでることがありますよね。しかし「頭をなでられる」という行為を、宗教的・文化的な理由などから、不快に感じる人々もいるので注意が必要です。 たとえば東南アジアなどでは、子供の頭の上はその子を守る精霊が宿る神聖な場所と考える人々もいます。こちらは優しくなでたつもりでも、手でなでる=子供の頭(にある精霊や守護神)を押さえつける=縁起が良くない=失礼な行為だと解釈する人もいます。 また、頭をなでるという行為をペットに対して行う行為だと捉えている人々は、たとえ対象が幼い子供であっても、大切な家族の頭を撫でられることに違和感をおぼえる人々もいます。 頭をなでる行為以外にも、気をつけたいボディランゲージがあります。それは、手で身体や顔のシルエットを表しながら「彼女はスタイルがいい」「彼は背が高い」「鼻が高い」「妊娠している」など体型

コミュニケーション障害の人は怒りへの反応が苦手?
花畑のなかでひっそりと潜んだ蛇の存在と、多くの蛇のなかに紛れ込んだ一つの花の存在。皆さんなら、どちらを早く見つけ出すことができるでしょうか? 私たちの脳は、危険がふりかかる状況に身を置いた際に、その危険にいち早く気づける生存本能がプログラミングされています。 ところがコミュニケーション障害の特徴を持つ人々は、危険な状況に身を置いても、気づきに時間を要することが京都大学の研究からわかったのです。 その*研究内容をご紹介しましょう。 そのの子供達を、コミュニケーションに問題を抱えている子供達と問題を抱えていない子供達の2つのグループにわけて、〈笑顔〉と〈怒り〉の表*情を見分けるテストを行いました。 コミュニケーションに問題を抱えていない子供達は、〈怒り〉の表情を〈笑顔〉の表情よりも早く見つけるという結果がでました。一方で、コミュニケーション障害の問題を抱える子供達は、〈怒り〉の表情を見つけ出すスピードも〈笑顔〉を見つけ出すスピードもほぼ同じという結果がでました。つまり、コミュニーションに問題のない子供達に比べると、怒りの表情に気づくのが遅れるというこ


世界中で見られる16種類の表情
カリフォルニア大学バークレー校とGoogleの研究者は、DNN(ディープニューラルネットワーク)と呼ばれる機械学習アルゴリズムを使用して、アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジア、北、中央、南アメリカにまたがる144か国からの600万のYouTube動画の顔の表情を分析しました。 その結果、集中、欲望、失望、疑い、高揚、興味、面白さ、痛み、怒り、軽蔑、悲しみ、驚き、軽蔑、満足、畏怖、勝利) これら16種類もの表情は世界中である程度の普遍性があり、異なる文化に属する人々が異なる状況に応じて使用する表情の約70%を共有することを発見したのです。(ただし表現の強さには文化的な違いがみられました) 国際ボディランゲージ協会では、驚き、恐怖、悲しみ、幸福、軽蔑、怒り、嫌悪の7つの世界共通を中心に表情についてお伝えしてきましたが、この記事を読まれた受講生は「では世界共通の表情は、7種類から16種類へ増えるの?」と思う方もいるかもしれませんね。 今回ネイチャー誌にも掲載されたこの研究は、16種類の表情に必ず普遍性があると断定されたわけではなく、かなりの割合で存在する


表情読解能力に見られる虐待のリスク
福井大学の子どものこころの発達研究センターの島田浩二助教、友田明美教授らの研究グループは、 養育者が子供に対して体罰を行う背景の要因に、表情認知に関する特徴が見られることを発見しました。 行われた研究内容は下記のような内容です。 次のような快(ポジティブ)と不快(ネガティブ)の表情を表すイラストを見て、快の表情を見つけ出すテストを実施したところ、子供に対して虐待をするリスクのある母親は、リスクのない(もしくは少ない)母親に比べて、不快の表情を選ぶ時にかかる時間には差異がなかったものの、快の表情を選ぶ際はより多くの時間を要することがわかりました。 この認知の差異は、子供とのコミュニケーションにどのような影響を与えることになるのでしょうか。 快(ポジティブ)の表情に気がつきにくいということは、子供が養育者へ愛情や喜びの感情を示していても、養育者は気づきにくいということになります。また、快(ポジティブ)な表情に気づきにくいということは相対的に、子どものネガティブな感情(怒り、嫌悪、イライラ)に気づく頻度が増えるということが言えます。 その結果、子供に対


発達障害のお子さんが見せるボディランゲージ
発達障害は、自閉症、学習障害、注意欠如多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。 発達障害のある子供たちは、他人との関係作りやコミュニケーションなどが苦手だったり、一つのことに集中するのが難しいという傾向が見られます。 また、幼少期には下記のような独特なボディランゲージを見せることがあります。 ・自分の指を目の前でひらひら動かす ・駒のようにクルクルと回す ・指の間から覗き見る これらの行為は、押し寄せる情報から過敏な自分自身を守るために、安定した刺激を自ら作り出して感覚遮断を行なう行為だったりします。 また次のようなボディランゲージを見せることもあります。 ・体をくねらせる ・顔を机や他人の顔に思いきり近づける ・意味なく横目でじっと見る 一種の癖のようなもので、すぐに治すことは困難です。 もし皆さんのご家族や、周りに独特なボディランゲージを見せるお子様がいても、からかったり、強制的に直させたりせず、あたたかく見守ってあげるようにしましょう。 とくに自分の子供がそのような行為を見せた場合「何をやってるの」「いけません」「やめなさい」といっ


アスペルガー症候群の人のコミュニケーション力アップの秘訣
国際ボディランゲージ協会の講座は、「他者とのコミュニケーションにストレスを感じる」「深い人間関係が築けず生きづらい」という悩みを抱えた発達障害の方も受講されます。 発達障害の特徴は一般的に3〜5歳ごろから顕著になってきますが、発達障害のなかでもアスペルガー症候群とADHDは知的な遅れがみられません。そのため、周りの人たちからは気づかれにくく、幼い頃は見過ごされてしまうことも。大人になって友人や恋人、仕事関連の人々との関係性について真剣に悩み始めてから、ご自身が発達障害であることに初めて気づく方も少なくはないのです。 ボディランゲージ講座を受講なさる際に、アスペルガー症候群の方がよく打ち明けられる悩みには、次のようなものがあります。 ・子供の頃から友達づきあいが苦手だった ・自分は他の人とどこか違う気がする ・KY(空気が読めない人)だと言われる ・チームで仕事をするのが苦手 ・暗黙のルールやしきたりが理解できず、場違いな行動をしてしまう ・思ったことをはっきりと言いすぎて、相手を困らせたり、怒らせたりしてしまう ・相手の表情や身振り手振りが何を意