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エグゼクティブ・プレゼンスの科学
威圧と信頼、その分かれ道。 ―映画で読み解く、エグゼクティブ・プレゼンスの科学― 次回の勉強会では、映画『プラダを着た悪魔』シリーズの名編集長、ミランダ・プリーストリーを題材に、権威・有能さ・冷たさという印象が、いかなる具体的な行動から生まれているのかを分析します。 笑顔、視線、間の取り方、対人距離――一つひとつのボディランゲージを、認知心理学および非言語コミュニケーション研究の知見とともに読み解き、現実のビジネスの場で"信頼される有能さ"をいかに築くかを、皆様とご一緒に考えてまいります。 ミランダというキャラクターに象徴される抑制と威厳を手がかりに、ご自身の"温度を使い分けられるプレゼンス"づくりへとつながる実践知として、お持ち帰りいただければ幸いです。 開催概要 項目 内容 日時 2026年9月6日(日) 18:00〜19:00 対象 国際ボディランゲージ協会 会員の皆様 参加方法 オンライン(Zoom) 参加費 無料 お申し込み コメント欄、またはメッセージにてお知らせください 皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。 国際ボディ


【最新論文】医師が「目線を合わせる」と、患者の評価はどう変わるか
日常のコミュニケーションでは、話す内容だけでなく、「どのような姿勢で向き合うか」も相手の受け止め方に影響します。 2024年に『Journal of General Internal Medicine』に掲載されたシステマティックレビューでは、医療従事者が患者と話す際の姿勢に着目し、その違いが患者のコミュニケーション評価にどのような影響を与えるかが検討されました。 今回紹介する研究は、 Effect of Clinician Posture on Patient Perceptions of Communication in the Inpatient Setting: A Systematic Review (入院環境における医療従事者の姿勢が患者のコミュニケーション認識に与える影響:システマティックレビュー)です。 研究では、医師や医療従事者が患者と会話をする際、 立ったまま話す 椅子に座る 身体をかがめて目線を合わせる といった姿勢の違いが、患者側の評価にどのような影響を及ぼすのかを検討しています。 対象となったのは14件の研究で、ランダム


国際ボディランゲージ協会 設立10周年を迎えて
国際ボディランゲージ協会は、おかげさまで設立10周年を迎えます。 受講生の皆様、認定講師の皆様、そして協会を支えてくださったすべての皆様。この節目は、皆様お一人おひとりのお力添えがあったからこそ迎えることができました。心より感謝申し上げます。 この10年間で、社会は大きく変化しました。働き方やコミュニケーションの形は変わり、近年ではAIの進化によって、知識や情報そのものの価値も大きく変わろうとしています。 そのような時代だからこそ、私はボディランゲージの価値はますます高まると確信しています。 ボディランゲージは、単なる「しぐさ」や「話し方」のテクニックではありません。 姿勢、視線、表情、身体の使い方、声の表現など、人が言葉以外で発している情報は、その人の信頼性や誠実さ、安心感、存在感に大きな影響を与えます。人は言葉だけで相手を理解しているのではなく、非言語の情報を通して、その人らしさや人間性を感じ取っています。 私自身、そのことを深く実感した原点はニューヨークにあります。イメージコンサルティング会社を起業し、ニューヨーク州立ファッション工科大学(


国際ボディランゲージ協会の活動
「今日は自信がありそうだ。」「今日は少し元気がなさそう。」 私たちは毎日、言葉にならない情報から相手を理解しています。 ところが、その判断の理由を説明できる人は決して多くありません。 腕を組む。視線が逸れる。姿勢がわずかに前へ傾く。 こうした身体の変化は、単なる癖として片付けられるものではありません。その背景には、進化心理学、コミュニケーション研究など、長年積み重ねられてきた知見があります。 国際ボディランゲージ協会が目指しているのは、経験や勘に頼った理解を、誰もが学び、説明し、実践できる知識へと整理することです。 国際ボディランゲージ協会が大切にしていること ①科学的知見を実践へ結び付ける 非言語コミュニケーションは心理学だけの分野ではありません。 神経科学、行動科学、社会心理学、医療、教育など、多様な研究領域から新しい知見が発表されています。 協会では、それらを単に紹介するのではなく、ビジネスや教育、医療、接客など、それぞれの現場でどのように活用できるのかという視点で学びを構成しています。 ②「観察する力」と「伝える力」の両方を育てる...


親と子の感情表現教育を成功させる秘訣
子どもが自分の感情を上手に表現できるようになることは、健やかな成長に欠かせません。親として、感情表現の教育をどう進めればいいのか悩むことも多いでしょう。感情は言葉だけでなく、表情や態度、声のトーンなど多様な形で伝わります。だからこそ、親子のコミュニケーションを豊かにし、信頼関係を築くためには、感情表現教育の方法をしっかり理解し、実践することが大切です。 この記事では、親と子の感情表現教育を成功させるための具体的な秘訣を、わかりやすく丁寧に解説します。あなたが今日からすぐに取り入れられるヒントも満載です。ぜひ最後まで読んで、親子の絆をより深めてくださいね。 感情表現教育の方法とは? 感情表現教育とは、子どもが自分の感情を認識し、適切に伝える力を育てることを指します。これは単に「怒っている」「悲しい」と言葉で表すだけでなく、非言語的なサインも含まれます。たとえば、顔の表情や体の動き、声のトーンなどがそれにあたります。 なぜ感情表現教育が重要なのか? 感情をうまく表現できる子どもは、ストレスをため込みにくく、他者との関係も良好に築けます。逆に感情を抑え


【勉強会開催案内】:ヒューマノイドから学ぶ「人間らしい動き」
3月の会員様向けの勉強会のご案内です。 私たちが日常、何気なく交わしている表情、視線、姿勢、そして微細な動きや距離感。これらの非言語情報は、多くの場合「感覚的」に処理されています。しかし、この「感覚」をプログラムとして再現しようと試みると、そこには極めて高い障壁が存在することに気づかされます。 私たちが直感的に「人間らしい」と捉えている要素の多くは、これまで言語化や数値化が困難な領域にありました。 現在、世界中の研究者が「人間らしい動きの本質」を解き明かそうと、最先端の知見を積み上げています。 なぜ、ある動きは自然に受け入れられ、別の動きは「違和感」として弾かれるのか。 現在、世界中の研究者が挑んでいる「人間らしい動き」を解析することは、ボディランゲージを学ぶ私たちにとって、自身の技術を科学的・客観的な視点から定義し直す非常に重要なプロセスとなります。 本勉強会では、最新の人型ロボット(ヒューマノイド)が直面している課題をケーススタディとし、「身体動作における真のリアリティとは何か」を考察してまいります。 時代の転換点において、私たちが持つべき「


親の「無表情」は、子どもの脳に何をもたらすのか
幼い子どもにとって、親の顔は「心の鏡」と言われます。 親の笑顔や声かけは、赤ちゃんに安心感と喜びを与える大切な手がかりです。 しかし一方で、親が無表情で接すると、子どもの心にはどのような影響が及ぶのでしょうか。 これは単なる育児疲れだけでなく、産後うつや強いストレス、情緒の乏しさを伴う精神状態(例: うつ病や自閉スペクトラム症など)といった多様な要因によって生じる可能性があります。 そこで今回は、臨床心理学と非言語コミュニケーションの研究知見に基づき、「親の無表情」が子どもの愛着形成、感情の自己調整、社会的認知に与える影響について解説します。 実験で見る無表情の影響: スティルフェイス実験 親の無表情が子どもにストレスを与える典型的な例として、「静止顔(スティルフェイス)実験」がよく知られています。この古典的実験では、親が赤ちゃんと笑顔で遊んでいる最中に、突然表情を消して無反応になるよう指示されます。すると赤ちゃんは戸惑い、あやしたり笑わせようとあらゆる働きかけをしますが、それでも親が反応しないと、数十秒以内に泣き出し体をよじって強い抗議や不安を


街中が教科書!選挙ポスターを「ボディランゲージ」の視点から見てみる
いよいよ第51回衆議院選挙が公示されました。 街を歩けば、色鮮やかなポスターがズラリと並ぶ光景が目に飛び込んできますね。 選挙ポスターは、わずか数秒で有権者の無意識にダイブする「究極の非言語プレゼンス」の戦場です。 私たちは「政策を読んでから選ぼう」と理性では考えますが、実際には文字情報を読む前に、その人物の表情から「この人は信頼に値するか」「安心できる人物か」を瞬時にスキャンしています。 たとえば、ポスターの候補者と目が合ったとき。 その視線に、あなたは「自分に語りかけられている実感」を持ちますか? それとも、どこか遠くを見ているような、一方的な印象を受けますか? 本物の安心感を与える表情は、目の周りの「眼輪筋」が適度に収縮し、下まぶたがわずかに持ち上がっています。 これに連動して瞳孔が適度に開くことで、脳は「親和性がある」と認識します。 逆に、力強さを演出しようとして目を見開きすぎると、それは「凝視(ステアリング)」という威嚇のサインとして伝わります。脳はこれをストレスと捉え、無意識に警戒心を強めてしまうのです。 また、顔の角度一つでもメッセ


ポール・エクマン博士のご逝去に寄せて
2025年11月17日、感情科学と表情研究の第一人者である ポール・エクマン博士(Paul Ekman, Ph.D.) が、91歳で永眠されました。ご家族に見守られながら静かに旅立たれたとの報に接し、国際ボディランゲージ協会として、深い哀悼の意を表します。 エクマン博士は、60年以上にわたり人間の感情・表情・真実性の本質に迫り続けた研究者でした。その功績は心理学、医学、法執行、教育、文化人類学など多様な分野に影響を与え、世界中で応用され続けています。 感情科学を世界に広めた先駆者 エクマン博士は、文化を超えて共通する基本感情表情の存在を示した画期的な研究によって、感情研究に新たな地平を切り開きました。彼のフィールドワークは世界の僻地にまで及び、「表情は文化を超えて理解されるのか」という長年の問いに、科学的な答えを提示しました。 また博士は、人間の表情筋の動きを精密に分類する Facial Action Coding System(FACS) を開発。これは、研究者・医療従事者・コーチ・警察・教育者など、表情を専門的に扱うすべての人々にとって“共







