Zen Presence(禅的プレゼンス)
- yoko97asaka
- 5月22日
- 読了時間: 4分
更新日:7月5日
昨年開催された第76回エミー賞において、ハリウッド制作のドラマ『SHOGUN 将軍』は作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞などを含む計18部門での受賞という歴史的快挙を達成しました。さらに、2025年の第82回ゴールデン・グローブ賞でも、テレビドラマ部門の作品賞をはじめ、主要な男女主演賞・助演賞をすべて制覇しました。

その中心に立ったのが、主演・プロデューサーを務めた真田広之さんです。彼が演じた“静かなる将軍”の姿は、声を荒げず、最小限の動きで最大の存在感を放っており、非言語の影響力を体現していたように見えます。
『SHOGUN 将軍』において真田さんが演じたのは、「吉井虎永」という架空の武将ですが、その人物像は徳川家康をモデルとしています。虎永は感情をあらわにすることもなく、静かな佇まいと所作の美しさによって周囲を従わせていきます。視線、沈黙、一歩の歩み。無駄を削ぎ落とした所作には、まさに「禅の身体観」が息づき、世界中の視聴者に深く響きました。

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