万国共通の表情とは?
みなさん、こんにちは。
国際ボディランゲージ協会代表の安積陽子です。
国や地域によって言語は異なりますが、国や文化 、民族、人種、宗教、年齢、性別、時代を問わず、全ての人に共通して表れる表情があります。
これを、「万国共通の表情」と言います。
たとえば「楽しい!」と感じると、男性でも女性でも、赤ちゃんでも大人でも、どの人も共通して口角が上がり、目のまわりの筋肉が収縮して「笑顔」の表情になりますね。
このような「万国共通の表情」は、「楽しい」のほかに何種類あるのでしょうか? 現在のところ発見されているのは、「幸福」「軽蔑」「恐怖」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「驚き」の7種類です。
これら「万国共通の7表情」がどのようにして発見されたのか、簡単にご説明します。
万国共通の表情の基礎となる学説を発表したのは、『種の起源』(1859年)などの著作で有名なチャールズ・ダーウィン(1809~1882)です。1870年代にヒトと動物の表情に類似があることを示し、人類の表情の進化に関する共通性を提唱しました。このダーウィンの説を、1960年代にシルバン・トムキンスが補強し、表情筋と感情の関連性を発見しました。
1970年代以降、トムキンズの弟子であったポール・エクマンとキャロル・イザードが研究を続け、異なる文化圏の人々がアメリカ人の表情を正しく認識でき、ジャングルの奥地に暮らす部族とアメリカ人の表情が同様であることを、実験と観察によって実証しました。
さらに2000年以降、エクマンの弟子ディビッド・マツモトが、視覚障害者の表情を観察し、目の不自由な人々も、健常者と同様の表情で感情を表すことを実証しました。
このような経緯を経て、「万国共通の7表情」が発見されました。
「万国共通の表情」に関する調査は、現在も引き続き行われています。最新の調査結果については、国際ボディランゲージ協会のHPなどでみなさまにご紹介していきますね。
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