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高齢者のポジティビティバイアス

みなさん、こんにちは。国際ボディランゲージ協会代表の安積陽子です。

高齢者は若年者と比べてポジティブな表情を認識しやすいことが明らかになっています。この現象は「ポジティビティバイアス」と呼ばれ、高齢者がポジティブな情報に対してより敏感である一方で、ネガティブな情報を避ける傾向にあることを示しています。
 
ポジティビティバイアスは、心理的な安定や幸福感を促進する有益なメカニズムになりますが、同時にこのバイアスは、感情や表情の認識のバランスに影響を与え、情報処理の偏りをもたらすことも考えられます。
 
 ポジティビティバイアスの良い影響としては、高齢者がポジティブな情報を好むことで、周囲の人々も積極的かつ肯定的なコミュニケーションを心がけるようになることが挙げられます。これは、家族やケアギバーにとって、高齢者との関係構築を促進し、よりポジティブな環境を作り出す助けになります。
 
一方で、悪い影響としては、ポジティビティバイアスが高齢者が現実のネガティブな情報や問題から目を背ける原因になることがあります。これにより、重要な健康上の警告や安全に関する問題など、対処すべき重要な情報の見落としにつながる恐れがあります。またネガティブな表情や情報を避けがちな高齢者は、悪意のある人々からの詐欺や不正な提案に気づきにくく、その結果、財務的または個人的な被害を受ける可能性があります。
 
このようなリスクを軽減するためには、高齢者自身だけでなく、ご家族やケアギバーも、ポジティビティバイアスとその潜在的な影響についての意識を高める必要があります。高齢者の精神面での健康をサポートすると同時に、現実の課題に対して彼らが適切に対処できるよう、わたしたちは支援する必要があるでしょう。



 
参考文献元情報:
  • 日本老年医学会雑誌. 第51巻 第3号, 195-202ページ, 2014年5月. 東京: 日本老年医学会.

  • 認知症科学, 第18巻 3+4号.

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