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人は「どんな顔」を覚えやすいのか― 顔認知研究からわかっていること ―
みなさんは、 初めて会った人の顔をすぐに覚えられるタイプ でしょうか。 「顔の記憶力は女性のほうが高い」このような話を聞いたことがある方も多いかもしれません。 実際、顔認知に関する研究では、 平均的には女性のほうが顔を正確に識別・記憶する傾向がある という報告が多く存在します。ただし、この差は個人差や状況によって大きく変動し、「性別だけ」で説明できるほど単純なものではありません。 近年の研究では、顔の記憶には性差だけでなく、 次のような「経験に基づく偏り」 が強く関与していることが分かっています。 顔を覚えやすくする3つの代表的な効果 ① own-race effect(同人種効果) 人は、 自分が属する人種の顔を、他の人種の顔よりも識別・記憶しやすい 傾向があります。 これは能力の問題ではなく、日常的な接触頻度や視覚経験の量によって形成される 知覚のチューニング(perceptual expertise) によるものと考えられています。 ② own-age effect(同年代効果) 自分と近い年代の人の顔のほうが、他の年代よりも記憶しやすい





