肯定的なセルフイメージが強まる姿勢
みなさん、こんにちは。
国際ボディランゲージ協会代表の安積です。
今日は「心と姿勢との関係」についてお伝えしたいと思います。
みなさんは、自分の将来や自分の性格などについて考えるとき、
どのような姿勢で考えることが多いでしょうか?
また過去の出来事を思い出しているとき、
どのような姿勢で振り返っていることが多いでしょうか?
じつは、何かについて考える際に、どのような姿勢で思考するかで、
自分自身の見方や、自己への評価、過去の記憶などに変化が起こる
ということが科学的にわかっています。
身体と心の研究を30年以上続けているサンフランシスコ州立大学のエリック・ペパーによると自分を守るようなネガティブな姿勢でいるときよりも、自分を解放するようなポジティブな姿勢でいる時の方が、ポジティブな記憶を呼び起こしやすいそうです。ペパーは、姿勢と心の動きに関する実験を通して証明しています。
また、マドリード大学で心理学を研究するパブロ・ブリノールも、別の実験からエリック・ペパーと共通する見解を示しています。
パブロ・ブリノールが行った実験は次のようなものです。
まず、実験の参加者らに、次の2つのポーズを数分間とらせました。
①背筋を伸ばした大きな姿勢
②うつむき加減の小さな姿勢
次にすべての参加者に
「今後自分がおこなう仕事で役立ちそうな自分の長所と、マイナスになりそうな短所を3つ挙げて下さい」と尋ねました。
すると、①の背筋を伸ばして座っていた被験者グループの人々は、
自分についてより肯定的な見解を示しただけでなく、
自分の挙げた特性に対して強い確信をもっていました。