表情読解能力に見られる虐待のリスク


福井大学の子どものこころの発達研究センターの島田浩二助教、友田明美教授らの研究グループは、

養育者が子供に対して体罰を行う背景の要因に、表情認知に関する特徴が見られることを発見しました。




行われた研究内容は下記のような内容です。


次のような快(ポジティブ)と不快(ネガティブ)の表情を表すイラストを見て、快の表情を見つけ出すテストを実施したところ、子供に対して虐待をするリスクのある母親は、リスクのない(もしくは少ない)母親に比べて、不快の表情を選ぶ時にかかる時間には差異がなかったものの、快の表情を選ぶ際はより多くの時間を要することがわかりました。





この認知の差異は、子供とのコミュニケーションにどのような影響を与えることになるのでしょうか。


快(ポジティブ)の表情に気がつきにくいということは、子供が養育者へ愛情や喜びの感情を示していても、養育者は気づきにくいということになります。また、快(ポジティブ)な表情に気づきにくいということは相対的に、子どものネガティブな感情(怒り、嫌悪、イライラ)に気づく頻度が増えるということが言えます。

その結果、子供に対するストレス値を高め、手をあげるといった行動をとってしまうことにつながるのでしょう。




体罰を使わずに子供の成長を見守るためには、自分の認知の特徴を知り、自分が子供に対して虐待をするリスクにいち早く気づくことが大切です。そして一人では改善が難しいと判断した場合は、周囲のサポートを積極的に得ることも必要です。


国際ボディランゲージ協会では、表情の読み取りトレーニングを受けながら、ご自身がどのような表情を読み取りにくいかを理解することができます。ご興味のある方は、国際ボディランゲージ協会のHPをご覧ください。






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